老朽化したスレート材や、タイルを利用した建物の場合は、地震の振動でスレートが破れたり、タイルが剥がれたりして落下し、通行人や住人が大けがをするなどの事故が起こりえます。このため、こうした事を防ぐための対策を行う必要性が高まっています。
また、耐震基準が今ほど厳しくなかった時代の建物の場合、今なら必要な構造計算が行われず、地震への耐久性が低く、耐震工事が必要な建物も多く存在しています。もし、耐震工事を実施すると、多大な費用がかかってしまいます。この費用をなるべく抑えることへの必要性も、高まりつつあります。

古いスレート建物

タイルが剥がれた跡
外壁のタイル材を剥がして別の材料を貼り付けると、剥がす作業費や廃棄物の処理費に費用がかかります。タイルを剥がすことなく、上から金属サイディング材を貼り付けると言う工法を取ることで、この問題を解決できます。
外壁に金属サイディング材を貼り付ける工法は、サイディング材同士の結合により、それ自体が構造材としての役割を果たします。サイディングの壁全体が、荷重を支えることができるからです。
金属サイディングの結合法は、大変強固な方法ですので、外れる心配が全くありません。
このように、金属サイディング工法は、地震時の事故防止の他、建物の耐震性を高めることができるのです。さらに、見た目も美しくなり、断熱効果も高まり、防音にもなる。一度の施工で多数の効果が得られるため、民家や事務所棟のような木造建築物から鉄筋コンクリート建築物など、幅広い建物で活用されています。
金属サイディングの重量は1坪あたり12kgで、窯業系サイディングやALCパネルの1/5程度。建物にかかる地震力を大幅に低減します。(アイジー工業(株) ガルバロックの場合)
金属サイディングは地震時には、かん合部がスライドする片側のみを固定する構造。損傷・脱落の心配がありません。


金属サイディング材を利用して耐震補強工事をした例


軽量で遮熱効果が高い金属断熱ルーフによる耐震補強工事

